国内検索エンジンにおけるマーケットシェアと今後の見立て (2025年時点)
🔎 ポイントまとめ
- 日本の検索エンジン市場は、2009年以降Googleが一貫して圧倒的なシェアを維持。
- Yahoo! JAPANは一時的にシェアを伸ばすも、スマホ設定変更や環境変化で減少傾向に。
- 近年はBingがWindowsや生成AIとの統合でシェアを徐々に拡大。
- 今後は生成AIとSNS検索の台頭により、純粋な検索エンジン市場は縮小が予測される。
はじめに
インターネットが普及し、検索エンジンが私たちの日常生活に欠かせない存在となった現在、その役割はますます大きくなっています。特に日本における検索エンジンのシェアは、時代の流れに合わせて大きな変化を迎えました。今、Googleが圧倒的なシェアを誇る中、他の検索エンジンやSNSの検索機能も注目を集めています。特に、生成AIやSNSの登場が、今後の検索エンジンの使われ方に大きな影響を与えると予想されています。本記事では、これまでの検索シェアの推移を振り返りながら、2025年に向けた予測と、それがもたらす可能性のある影響について詳しく解説していきます。
これまでの国内検索エンジンシェアの推移
検索エンジンのシェアは、インターネットの普及とともに大きく変化してきました。特に2000年代後半から、Googleの登場とその後の成長が顕著であり、Yahoo! JAPANをはじめとする他の検索エンジンのシェアは徐々に減少しました。
参照元: StatCounter Global Stats
参照データ:CSVデータ
2009年〜2013年
2009年:
Googleのシェアは約75%に達し、日本国内の検索エンジン市場で主導的な地位を確立しつつありました。Yahoo! JAPANは依然として2位の座にありましたが、シェアは約22%に留まりました。Bingはこの年に登場し、わずか3%程度のシェアを獲得しています。
- Google:75%
- Yahoo! JAPAN:22%
- Bing:3%
- Other:1%未満
2010年:
ソフトバンクのスマートフォンにおけるデフォルト検索エンジンがYahoo! JAPANに設定されていた影響もあり、Yahoo! JAPANのシェアは一時的に盛り返しましたが、Googleは約79%と引き続き圧倒的なシェアを維持しました。
- Google:79%
- Yahoo! JAPAN:18%
- Bing:3%
- Other:1%未満
2011年:
Yahoo! JAPANが一定のシェアを維持する一方で、Googleはややシェアを落としつつも約71%を保っていました。Bingのシェアはまだ小さいものの、安定しています。
- Google:71%
- Yahoo! JAPAN:26%
- Bing:3%
- Other:1%未満
2012年:
Yahoo! JAPANのシェアは引き続き25%前後で安定していました。Googleは約71%を維持し、Bingは約2%、その他の検索エンジンもごくわずかに存在していました。
- Google:71%
- Yahoo! JAPAN:25%
- Bing:2%
- Other:2%
2013年:
Googleのシェアがやや下落し65%となった一方、Yahoo! JAPANが約31%まで上昇し、再び存在感を見せた年です。Bingは横ばいでした。
- Google:65%
- Yahoo! JAPAN:31%
- Bing:3%
- Other:1%
2014年〜2018年
2014年:
Googleは約61%とさらにシェアを落としましたが、Yahoo! JAPANが約35%に上昇。Bingとその他の検索エンジンは横ばいでした。
- Google:61%
- Yahoo! JAPAN:35%
- Bing:2%
- Other:1%
2015年:
Yahoo! JAPANがピークの約37%を記録。一方Googleは60%と最も低い水準となりました。Bingは依然2%前後を維持しています。
- Google:60%
- Yahoo! JAPAN:37%
- Bing:2%
- Other:1%
2016年:
Windows 10の普及とともにBingが微増し、3%に。Googleは再びシェアを伸ばし65%、Yahoo! JAPANは30%へと減少しました。
- Google:65%
- Yahoo! JAPAN:30%
- Bing:3%
- Other:2%
2017年:
Googleは約67%に上昇し、Yahoo! JAPANの減少傾向は続いて約27%に。Bingはわずかにシェアを増やしています。
- Google:67%
- Yahoo! JAPAN:27%
- Bing:4%
- Other:2%
2018年:
Googleが約72%のシェアに達し、Yahoo! JAPANは約23%まで縮小。Bingは引き続き4%を維持しました。
- Google:72%
- Yahoo! JAPAN:23%
- Bing:4%
- Other:1%
2019年〜2024年
2019年:
Googleが75%と強さを見せ、Yahoo! JAPANは20%、Bingが4%、その他が1%となっています。
- Google:75%
- Yahoo! JAPAN:20%
- Bing:4%
- Other:1%
2020年:
Googleは76%、Yahoo! JAPANは19%、Bingは引き続き4%と安定しています。
- Google:76%
- Yahoo! JAPAN:19%
- Bing:4%
- Other:1%
2021年:
Googleが75%、Yahoo! JAPANが20%、Bingは4%、その他の検索エンジンは微増にとどまりました。
- Google:75%
- Yahoo! JAPAN:20%
- Bing:4%
- Other:1%
2022年:
生成AIの台頭とともに検索体験が変化し始めた中、Googleは76%、Yahoo! JAPANは16%に低下、Bingが7%に増加しました。
- Google:76%
- Yahoo! JAPAN:16%
- Bing:7%
- Other:1%
2023年:
Bingの成長が続き8%へ。Googleは77%、Yahoo! JAPANは13%、その他が2%と検索エンジンの多様化が少し進みました。
- Google:77%
- Yahoo! JAPAN:13%
- Bing:8%
- Other:2%
2024年:
Googleは約80%のシェアを保持。Yahoo! JAPANは10%に落ち込み、Bingは9%、その他も1%のシェアを占めています。
- Google:80%
- Yahoo! JAPAN:10%
- Bing:9%
- Other:1%
このように、2009年から2024年にかけて、Googleは国内検索エンジン市場における圧倒的な地位を維持してきました。Yahoo! JAPANは一時的な盛り返しを見せたものの、モバイル環境の変化やGoogleへの統一的な移行、そしてBingの着実な成長により、シェアを大きく落としました。特に近年では、Bingとその他の検索エンジンの微増に加えて、生成AIやSNSによる情報探索の台頭が、純粋な検索エンジン市場に新たな構造変化をもたらしています。
2025年に向けた予測とその影響
生成AIの影響
2025年に向けて、検索エンジンの市場に最も大きな影響を与えるのは、生成AI(例:ChatGPTやGoogle SGE)の台頭です。生成AIは、従来のキーワード検索に頼ることなく、自然言語で質問に対する回答を提供することができるため、従来の検索エンジンとは異なる形で情報収集が行われるようになります。特に、How系の質問や細かいニッチな情報に対しては、生成AIの方が効率的であるとされています。これにより、従来型の検索エンジンと生成AIが併存する時代が到来する可能性が高いです。
SNS検索の台頭
また、SNS(Instagram、Twitter、TikTokなど)の影響力が増し、検索エンジンに代わる情報収集手段として位置づけられるようになっています。特に若年層を中心に、SNSのハッシュタグ検索が盛んになっており、リアルタイムで情報を得る手段として利用されています。これにより、検索エンジンの利用者層が変化し、従来のキーワード検索だけでなく、タグ検索の需要も増加していくと予測されます。
検索エンジンの進化
今後、Googleをはじめとする検索エンジンは、AI技術やSNSとの統合を進め、より精度の高い検索結果を提供する方向に進化していくでしょう。これにより、従来のSEO(検索エンジン最適化)だけでなく、AI検索最適化(AIO)のような新しい検索戦略が重要になる可能性があります。これからのSEO対策は、AIやSNS、さらに音声検索や視覚検索といった新たな手法に対応する形で進化していくことが予測されます。
結論
2025年に向けて、検索エンジン市場はさらなる進化を遂げるとともに、生成AIやSNSといった新たな技術や手法の登場によって、検索行動や情報収集の方法が変化していきます。従来の検索エンジンに頼るだけでなく、AI検索やSNS検索を活用することが、今後のトレンドとなるでしょう。企業やマーケターは、この変化を見据えた戦略を立て、柔軟に対応していくことが求められます。
参照
🔎 ポイントまとめ
- 日本の検索エンジン市場は、2009年以降Googleが一貫して圧倒的なシェアを維持。
- Yahoo! JAPANは一時的にシェアを伸ばすも、スマホ設定変更や環境変化で減少傾向に。
- 近年はBingがWindowsや生成AIとの統合でシェアを徐々に拡大。
- 今後は生成AIとSNS検索の台頭により、純粋な検索エンジン市場は縮小が予測される。



