SBI・楽天証券・マネックス:ネット証券の利益構造はどう違う?
🔎 ポイントまとめ
- 主要ネット証券3社は収益モデルに明確な差がある
- 手数料ゼロ時代でも“周辺収益”で稼ぐ構造に移行中
- SBI証券は高収益・高口座数でリード
- 投資スタイルに応じて、選ぶべき証券が異なる
はじめに
スマホで簡単に株取引ができる時代、SBI証券・楽天証券・マネックス証券といったネット証券3社が個人投資家にとって欠かせない存在になっています。しかし、口座数や取扱商品では似たように見える3社でも、その**「稼ぎ方」=利益構造**には大きな違いがあります。
本記事では、決算データをもとに「営業収益」「経常利益」「主力事業」「利益率」などを比較しながら、3社のビジネスモデルの違いを明らかにしていきます。
ネット証券3社の全体像
日本のネット証券市場は、SBI証券・楽天証券・マネックス証券の3社が主要なプレーヤーとしてしのぎを削っています。いずれもスマホで取引が完結できる利便性を武器に、若年層や副業世代を中心にユーザー層を広げてきましたが、実はそのビジネスモデルには明確な違いが存在します。
3社の2023年度の概況は以下のとおりです:
| 証券会社 | 営業収益(2023年) | 経常利益(2023年) | 口座数(2023年3月末) |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | 約2,550億円 | 約850億円 | 約1,100万口座 |
| 楽天証券 | 約1,050億円 | 約250億円 | 約950万口座 |
| マネックス証券 | 約580億円 | 約40億円 | 約230万口座 |
口座数ではSBI証券が圧倒的首位。楽天証券は楽天経済圏のシナジーで急成長、マネックス証券はコアな投資家層への特化で差別化を図っています。
手数料モデルの違い:ゼロ化時代の生き残り策
従来、証券会社の主な収益源は「取引手数料」でした。しかし、現在では株式売買手数料の無料化が進み、各社ともに“次の稼ぎ方”を模索しています。
- SBI証券は個人向けゼロ手数料を打ち出しつつ、信用取引や投資信託の販売、外国株取引などでマージンを獲得。
- 楽天証券はポイント付与と楽天カード積立を活用し、証券外の経済圏からの利益還流が目立ちます。
- マネックス証券は米国株特化や暗号資産関連サービスにより、高単価なユーザーから収益を得る構造です。
手数料ゼロ=無料ではなく、「周辺ビジネスでいかに回収するか」が問われているのです。
誰が、どの証券を選ぶべきか?
ネット証券選びのポイントは「あなたが何を求めるか」によります。
- 取引コストの低さ・総合力 → SBI証券
- 楽天ポイントの最大化 → 楽天証券
- 米国株・新興領域に強み → マネックス証券
各社が提供するアプリ、投資情報、分析ツールのUXにも違いがあり、「相性のよさ」も無視できません。
参照
- SBIホールディングス株式会社『2024年3月期 決算短信』
https://www.sbigroup.co.jp/investors/financial/ - 楽天グループ株式会社『2024年12月期 第1四半期決算説明資料』
https://corp.rakuten.co.jp/investors/documents/ - マネックスグループ株式会社『2024年3月期 決算短信・補足資料』
https://www.monexgroup.jp/jp/investor/ir_library.html - 東洋経済オンライン「ネット証券3社、収益モデルの構造的違いとは?」
https://toyokeizai.net/
🔎 ポイントまとめ
- 主要ネット証券3社は収益モデルに明確な差がある
- 手数料ゼロ時代でも“周辺収益”で稼ぐ構造に移行中
- SBI証券は高収益・高口座数でリード
- 投資スタイルに応じて、選ぶべき証券が異なる



